USB接続の外付けハードディスク/USBメモリ/SDカードを複数台のPCで使用されている方で、windowsOSのバージョンが異なるPCを使用していると、外付けハードディスクやその他メディアが認識しなくなる症状になる事があります。
「さっきまで別のパソコンで認識出来ていたのに…」「別のPCに接続したら他のパソコンでも認識しなくなってしまった…」なんてお困りでは御座いませんか?
正しい方法で操作/対処を行えばデータを取り出せる可能性は十分にあります。
このページでは異なるパソコンでハードディスク/USBメモリ/SDカードを使用する際の注意点や、認識しなくなる原因・対処法をご案内いたします。
このページはこんな人におすすめです。
- バージョンが違うPCに接続するとHDDが認識しない。
- パソコンに接続するとエラーが表示されてしまう。
- 別PCだとデータにアクセスができない。
- アクセスできない状態を解消したい。
ハードディスクや外部メディアが認識しなくなる原因
主にWindows7以前のバージョンで発生しやすい症状ではありますが、それ以外にもNTFS形式のフォーマットされたハードディスクはこの症状を引き起こしやすい状態となります。
異なるOSバージョンで複数台のパソコンに接続をされている外付けハードディスクでは、どのような障害が起きているのか。
別のパソコンに繋いだ時にアクセス出来なくなる現象ですが、5つの原因が考えられますので順を追って紹介していきます。
埃や異物
USBの端子/コネクタに埃や異物がある場合があります。
特に常時接続して使用していた場合には埃が溜まっている可能性がありますので一度確認してみましょう。
破損
USB端子部分の破損や内部部品の破損が起こってる事があります。
別のパソコンに接続した際に破損している可能性がありますので、曲がっていたり凹みがないかを確認してください。
異音や電子音
PC接続時に「カチカチ」「カコンカコン」や「ピー」「プー」など普段聞こえない様な音がしている場合はHDDが物理的に壊れています。
参考リンク
また下記動画もご参考にどうぞ。
ファイルシステム
Windowsのバージョンでは使用できないファイルシステムがあります。
またOSによっては認識できる容量などの制限もありますので確認してみましょう。
熱
熱が発生し動作が不安定になっている可能性が考えられます。
普段より異常な熱さがある場合は一度接続を停止してみましょう。
ログファイルが書き換わってしまう
NTFSのLFS(ログファイルシステム)がOSのバージョンによって異なるので、複数台でご使用されていると、ログファイルシステムが更新されて以前のバージョンで認識されなくなったり、ファイルシステムその物が破損してししまう事がございます。
ファイルシステムの破損は、データ転送中にパソコンがシャットダウンや再起動をしてしまう事やケーブルの断線等で通電が途切れる事により起こる症状でもあります。
認識されない/アクセスできない場合の対処法
まずはご自身で出来る簡単な対処法をご紹介します。
誤った方法で保存していたデータが消失したり破損してしまう事もありますので、適切に対処してください。
デバイスマネージャーをチェック
デバイスマネージャーを開いてハードディスク/USBメモリ/SDカードが正常に動作しているかを確認してみましょう。
ディスクドライブ/ポータブルデバイス/ユニバーサルシリアルパスコントローラーの項目で「!」が付いていたり、表示されていない場合はしっかり接続されていない可能性があります。
ドライバの更新や再インストールを行う事で正常に動作する事もありますので一度試してみましょう。
その際別のドライバを削除しないように注意してください。
外付けハードディスの場合は
ディスクの管理をチェックしてみましょう。
フォーマットされていないと表示されていたり、容量が正しく表示されていない場合などはHDDに障害が発生している可能性があり、通電を続けてしまうとデータの破損に繋がる可能性がありますのですぐに通電を止めて弊社の様な専門業者にご相談ください。
ファイルシステムに異常が発生
フォーマット形式が変更されている場合や、ファイルシステムが正常に動作していない場合、ハードディスク/USBメモリ/SDカードに障害が発生しています。
この場合ファイルシステムを修正する必要がありますが、素人レベルの作業ではデータの消失/破損に繋がりますので通電を控え弊社の様な専門業者にご相談ください。
無料で診断を行っておりますので、ご安心してご利用いただけます。
掃除や付属品の確認
USB端子/コネクターに埃や異物が確認された場合は掃除して取り除いてみましょう。
その際端子を傷つけたり剥離しないように気を付けましょう。
付属品が壊れていたら
ケーブルやアダプタが壊れている場合は交換してみましょう。
ケーブルは比較的どんな製品でも互換性がありますが、アダプターが必要な場合は対応電圧に気を付けてください。
電圧を間違えてしまうとHDDがショートして基盤の破損に繋がります。
エラーメッセージが表示されている場合
ハードディスクの認識は行えているかのご判断として「エラーメッセージ」が表示されているかどうかでもご判断できます。「フォーマットする必要がございます。」や「I/Oデバイスエラー」等ファイルシステムの異常が検知されエラーが発生している場合、ハードディスク自体は認識しており、データは無事な可能性が非常に高いです。データ復旧ソフトや弊社のような専門のデータ復旧を行う業者での取り出しが可能な状況ですが、ハードディスク本体から異音が発生してしまっていたり、エラーメッセージが表示されるまで時間がかかるなど動作不良を起している場合は、なるべく通電せずにご保管ください。
ハードディスク本体から異音が発生している状態での通電はデータ破損の危険がございます。
エラー関連リンク
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パソコンから接続音はしているがエラーメッセージは表示されない
USB接続音がパソコンから鳴るが、ウィンドウが表示されずエラーも確認できない場合、ファイルシステムの破損及びログファイルが書き換わり認識できなくなっている状態が多く、データは無事な可能性が非常に高いです。弊社統計では同症状でのご依頼を多数いただいており、復旧事例も数多くございます。
異なるパソコンで使用する際の注意点
異なるOSバージョンのパソコンで外付けハードディスクを使用したい場合はどのようにすれば安全なのか。
OSバージョンを確認し、ハードディスクをフォーマットする。
Windows7以前のバージョンでNTFS形式のフォーマットされたハードディスクはこの症状を引き起こしやすい状態となります。
最新のOSバージョンでフォーマットを行うことで回避できる内容となります。また、ファイルシステムを「exFAT」にしフォーマットする事で、異なるバージョンのOSでご使用いただく方が安全となります。
既にフォーマットされていて、後からフォーマットを行うとデータが見れなくなってしまいますので、必ずバックアップをお取りいただいてからフォーマットして下さい。
USB接続タイプのハードディスクではバッファローやアイオーデータ、トランセンド等のメーカーや型番に関係なく起こりうる症状となりますのでご注意ください。
安全にご使用いただくには
windows7(LFS1.1)でフォーマットされたハードディスクをwindows10(LFS2.0)に接続した際、ログファイルシステムが更新され認識し、データの取り出しが行える状態となります。ですが、取り外しの際は「安全な取り外し」を実施してメディアを切断する事で、ハードディスクのログファイルシステムが「1.1」に戻ります。
また、FAT32やexFATなどのファイル形式を使用する事で回避できます。
WindowsXPやVista等既にサポートが終了してしまっているOSをどうしても使用しなければならない場合や、最新バージョンのOSへ移行が難しい場合もあるかと思います。
アプリケーションがWindowsXPじゃないと動作しなかったり、保存しているファイルがVistaでしか確認ができない等も未だ存在しており、2019年時点でも約2~3%の方が最新バージョンへ移行していない状態となります。どうしてもOSのアップグレードが出来ない状況の場合は、インターネット接続を絶つことで安全に使用が出来ます。
スタンドアローン化する事で、外部からの脅威を排除し、コンピュータウイルス感染等の予防対策を行って頂ければと思います。
しかしながらWindowsXPやVistaでは最新のソフトも使えなかったり、ブラウザ自体が対応していなかったりと不便な点も多くあります。
Windowsのバージョン
現在流通しているWindowsのバージョンでは、WindowsXPやWindows7をご使用されている方も多く、外付けハードディスクの取り扱いを誤ってしまうと、USB接続で認識しなくなったり不具合が生じる現象がございます。
WindowsXP
WindowsXPのサポートは2014年4月8日に終了されており、搭載されたInternet Explorerで現在主流となっている暗号化通信化されたWebサイト(HTTPS://)等の表示や、検索サイトを利用できない可能性もあります。
これらに今後対処する方法としては、ご自身で行う必要がありウィルスソフトやセキュリティーソフトを導入してご使用を行う必要がございます。未だXPをご使用されている方も多く、XPでないと動作しないソフト等がある事からご使用には十分ご注意を頂く事となります。
WindowsVista
WindowsVistaのサポートは2017年4月11日に終了されており、XP搭載のパソコン同様セキュリティー対策を行うかスタンドアローンとしてインターネットに接続しない環境でないと安全ではなくなりました。パソコンメーカーでの関連内容でも、OSはサポートが終了する前にアップグレードを推奨されており、サポートが終了しても安全にご使用いただくにはご自身での対処が重要となっております。
Windows7
Windows7は、2020年1月14日にてサポートが終了いたします。Microsoftのサポートが終了する案内ページにて2020年1月14日までにwindows10へのアップグレードを勧められており、Windows7をご使用の方はご注意くださいませ。また、2023年まで企業向けに有償でのサポートはあるようですが、年単位で価格が上昇する内容でデバイス毎にサポートのコストが掛かってしまうとの事です。
Windows8/8.1
Windows8では2012年10月26日時点で既にサポート対象外ですが、Windows8.1は2023年1月11日にサポートが終了します。
Windows10
Windows10は2025年10月14日に延長サポート終了日となります。
サポートが終了するにあたり、OSの脆弱性は修正されることがなく常に危険な状態と言えます。
ですが、安易にアップグレードを行えば良いという訳にもいかず、ご使用されているソフトがアップグレードに対応しているのか、また外部接続をしている機器も対応しているかご確認頂く形となります。
エラー表示関連の対処法
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ウィンドウズOSのバージョンが違うパソコンで外付けハードディスクを使用していたら認識しなくなった時の原因と対象法まとめ
外付けハードディスクの製品がバッファローやアイオーデータ、SEAGATE等どのメーカーでも同じです。
この症状は、あくまで外付けHDDや内蔵のハードディスクにて同様の症状が見られますが、ファイルシステムが購入時から「FAT32」でフォーマットされているUSBメモリやSDカード等では発生しないとされており、ご自身でWindows(NTFS)にてフォーマットを行わない限りこの障害はありません。
ですが、USB接続部分やケーブルを抜き差しする際は、データの転送やハードディスクが読み込まれた状態で切断してしまうと、ファイルシステム破損の原因となる為十分にご注意ください。
ご使用方法を改善する事で回避できる障害ではございますが、同じような症状でもハードディスクの状態や不良セクタなどで状態が悪化してしまう危険性もありますのでご注意ください。
2018年10月にて「Windows10 October 2018 Update」の内容によると、ドライブの「取り外しポリシー」既定が【高パフォーマンス】から【クイック削除】に変更されております。ドライブの取り外し設定が【高パフォーマンス】の場合において、書き込みデータをキャッシュするので書き込み速度等は早くなるが、取り外しの際は「安全な取り外し」を行う必要があります。
【クイック削除】ではキャッシュしない為、取り外しの際はそのままの抜き差しが可能との事です。
ですが、USBメモリ等の場合書き込み速度が遅く感じたりもする為、ご使用になられるメディアでの環境設定を行いご使用くださいませ。
複数台のパソコンでデータのやり取りを行う場合、NASなどのネットワーク接続タイプのハードディスクや、USBメモリ等をご使用するとともにデータのバックアップをお取りいただく事で、万が一の障害にご対処頂ければと思います。
頻繁に違うパソコンでデータのやり取りを行う際は十分にお気を付け下さいませ。
弊社では、ハードディスクがどのような状態であってもまず、復旧が可能かどうかご診断をさせて頂きお見積り致します。
復旧の費用については復旧費用のページにてご確認くださいませ。
論理障害や物理障害にご対応しており、NASやRAIDのリンクステーション・ランディスクでのデータ復旧もご対応させて頂きます。
弊社でご依頼が多いHDD一覧
バージョン違いのパソコンで外付けハードディスクが認識しない状態からデータ復旧が可能だった成功事例とその他の事例をメーカー、型番毎に紹介していますのでお困りの方はご参考にどうぞ。
※リンク先は一部の成功事例を紹介させていただいております。