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フォーマット要求されたSDカードの対処方法とデータ復旧方法

SD各種 3Aデータ復旧スタッフブログ

イベントなどへの参加や旅行に行かれた際、記念撮影にスマートフォンや携帯電話で写真を撮られる方や、デジタルカメラを使用されている方でSDカードなどのメディアにデータを保存し、帰宅後にプリントしたり、パソコンで編集したりと、SDカード、microSDなどを使用されていると思います。

パソコンやスマホでSDカードを使用しようとした時「フォーマットする必要があります」や「フォーマットされていません」などのエラーが出てお困りではありませんか?

そのままフォーマットを行ってしまうと保存していた写真や動画は全て消えてしまい、大切なデータが失われてしまいます。現状では復旧の可能性はありますので落ち着いて対処していきましょう。

このページでは、フォーマットエラーが発生した場合の対処方法とデータを取り出せる可能性などを含めて紹介していきたいと思います。

フォーマットしてくださいと表示される、メディアが読み込めない、データへのアクセスが困難になった場合の取り扱いには十分注意してください。障害発生後の通電や誤使用によりデータが破損し、復旧が困難になるご相談が増加しています。

このページはこんな人におすすめです。

・フォーマットをしてくださいと表示がでてデータが見れない
・SDカードに保存している写真や動画のデータを取り出したい
・デジカメで使用していたSDカードが突然フォーマットしますかと表示がでて困っている

フォーマットエラーの原因

SDカードに発生する症状別の状態と危険度

症状想定される状態復旧難易度やって良いこと絶対にしてはいけないこと
認識はするがフォルダが開けないファイルシステム破損★★☆☆☆PC再起動・別リーダーで確認チェックディスクの実行
「フォーマットしますか?」と表示されるコントローラICの異常 or 論理破損★★★☆☆通電を止めて状態維持繰り返しの抜き差し
容量が0MBと表示されるNANDチップまたは基板障害★★★★☆状況メモして相談無料復旧ソフトの使用
全く認識しない / エラー音内部チップ損傷・断線★★★★★すぐに電源を切る分解・冷却・叩く行為

症状と原因を整理することで、「自力で対処できる状態か・専門対応が必要か」を見極めやすくなります。

SDカード使用時にフォーマットする必要があります。フォーマットされていません。などのエラーが出てしまう原因としては以下が考えられます。

フォーマット形式

フォーマット形式が変更になっている、フォーマット形式が破損して読み取れなくなっている可能性があります。
パソコンやスマートフォンで使用する場合、フォーマット形式が正しくなれば読み取ってくれません。

SDカードのフォーマット形式が保存されている部分にエラーが発生している可能性があります。

接続不良が原因

SDカードが物理的に破損している可能性があります。
多くは接続部分が欠けていたりなど壊れてしまっている可能性があります。

保存容量が原因

容量ギリギリまで保存している場合、負荷がかかりSDカードが誤作動を起こしている可能性があります。
容量を減らすことが出来ればエラーを回避できる可能性はあります。

チップの損傷が原因

SDカード内部にあるコントローラーチップの破損が原因となってエラーが発生している可能性があります。
制御チップが何等かの原因で壊れている場合には複数のエラーが表示される事があります。

SDカードは「NANDフラッシュメモリ(データ本体)」と「コントローラIC(制御装置)」で構成されています。
フォーマット要求や認識エラーの多くは、このコントローラIC側の異常によって発生します。

つまり、目に見える端子やカード表面に異常がなくても、
内部の制御チップだけが故障しているケースは非常に多いです。

この状態で通電を繰り返すと、NAND内部の管理情報が上書きされ、復旧率が大幅に低下します
違和感があれば、早い段階で通電を止めることが重要です。

SDカードが原因ではない

SDカードに何か問題が発生しているわけではなく、SDカードを接続している機器に問題がある可能性があります。
複数の機器に繋いでみるのも手段の一つですが、通電を行うと状態が悪くなる可能性がありますので注意が必要です。

自分で対処する前に注意するべきこと

ネット上には「チェックディスクで直る」「無料ソフトで復元できる」といった情報が多数ありますが、
これらは 一度でも実行すると復旧不能になるケースが多い方法です。

特に以下は絶対に避けてください。

  • CHKDSK(チェックディスク)の実行
  • 市販/無料のデータ復旧ソフトの使用
  • 端子や基板をアルコール等で拭く
  • カードを冷凍/加熱する裏技

「試した行動」= 復旧率に直結します。迷ったら手を止めてください。

エラーが発生した場合の対処方法

対処方法はいくつかありますが、パソコンを使った簡単に行えるものを紹介していきます。

パソコンを再起動する

フォーマットする必要がありますなどのエラーが発生する場合はパソコン側に不具合が発生している可能性がありますので一度再起動を行ってみましょう。
SDカード側に問題がなければエラーが解消されます。

ドライバーを無効にする

ドライバーが原因でエラーが発生している場合はドライバーを一旦無効にしてみましょう。
「デバイスマネージャー」「ドライバーを無効にする」「ドライバーを有効にする」を試しててみてください。

ドライバーを再起動する事でエラーが改善される可能性があります。

ドライバーを更新する

原因で紹介していますが、パソコン側が原因の可能性もあるので、まずはドライバを確認してみましょう。「デバイスマネージャー」「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」を確認して「!」などが付いていないか確認してみましょう。

もし、!マークがついているのであれば、ドライバの再インストールや更新などを行う事でSDカードが正しく認識されるかもしれません。

更新プログラムの消去

SDカードにエラーが出る場合直前にWindowsの更新がなかったか確認をしてください。
更新があった場合にエラーが発生してしまう事がありますので更新プログラムの消去を行ってみましょう。

「WindowsUpdateの設定」→関連設定のにある「更新プログラムをアンインストールする」から最新のアップデートの消去が可能です。

ウイルスチェックをする

ウイルスやマルウェアに感染して不具合が発生している場合がありますので、ウイルスチェックを行ってみましょう。感染があれば取り除く事で正常に認識される可能性があります。

エラーチェック/チェックディスクを行う

Windowsにはチェックディスクというメディアをチェックし、状態を修復する機能が備わっています。
チェックディスクを行う事で正常に使用できる可能性があります。

SDカードの状態が改善されない場合

いろいろ試してみたけど、パソコンやスマホに取り込む際に「フォーマットされていません。」「フォーマットする必要があります」などとエラーが表示され、保存していたデータを取り込むことができなくなっている場合は、データ復旧業者に相談が必要でしょう。

エラーが出続けるという事は、障害が発生している状態であることは変わりありませんので、2度3度と作業をすると最終的にSDカードが壊れてしまい、認識すらしなくなってしまうことも少なくないため注意が必要です。

大事な写真や動画が消えてしまう危険があるので、データ復旧サービス会社を利用するというのが安心かもしれません。

SDカード自体のメディアが壊れていなければ、保存した写真や動画の撮影データの修復やデータ復元は可能ですので、弊社までお問い合わせいただければご対応させていただきます。

保存データが不要である場合

保存していたもの、撮影データ等が必要なく「フォーマットしますか?」要求後にフォーマットを実行し、フォーマットが正常に完了し使用が可能であっても、継続的に使用することは控えるようにしてください。

エラーメッセージが表示された以上そのSDカードには少なからず障害が発生しており、その障害が原因でエラーの発生となっているので、たとえフォーマットができたとしても、継続使用すると今度は完全に認識しなくなり、SDカードが物理的に壊れてしまう可能性があります。

基本的にデジタルカメラメディアは消耗品ですので、エラーが発生した場合は、新しいものに交換しましょう。

実際の復旧事例

事例①SanDisk 128GB

用途スマートフォン(Android)で使用
症状突然「フォーマットしてください」と表示され、写真アプリでも読み込み不可に
状況旅行先で撮影した写真を確認しようとした際に、端末上でエラーメッセージが発生。
PCに接続しても認識はするものの、容量情報が異常値(0MB)で表示される状態。
診断結果コントローラIC側の管理領域が破損しており、ファイルシステムが参照不能になっている状態。
データ本体が格納されているNANDチップ内には記録が残っていることが確認できたため、専用装置で制御情報を解析。
復旧結果・写真:98%
・動画:100%
・納期:2日

担当スタッフのコメント
スマホ使用のSDカードは、高温になりやすく管理領域が壊れやすい傾向があります。
フォーマット要求が出た際、通電を続けずご相談いただいたことで、復旧率が高く保てました。

事例②Gigastone 128GB

用途ドローン空撮用
症状PCで認識はするがデータ領域が開けない/動画が再生不可
状況飛行後、PCへ接続した際にファイル一覧は表示されるものの、「再生できません」「ファイルが破損しています」のエラーが連続発生。
診断結果連続書き込み・振動負荷の影響により、ファイルテーブル(FAT/exFAT管理構造)が部分的に破損
データ本体は生きていたため、フラグメント(断片化)を解析しながら再構築を実施。
復旧結果・4K動画:70%
・静止画:100%
・納期:4日

担当スタッフのコメント
ドローン用SDは 寿命が短くなりやすい環境で使われているため、「認識できるうちのバックアップ」が非常に重要です。

事例③Transcend 128GB

用途デジタル一眼レフ(ミラーレス)
症状カメラでは「カードが異常です」、PCでは認識しない
状況撮影中に突然フリーズし、その後カメラからもPCからも認識されない完全無反応状態。
診断結果NANDチップ自体には損傷が見られず、基板上の配線断線とコントローラ制御エラー が原因。
基板上の制御データ(ROM情報)を抽出し、代替制御にて読み出し。
復旧結果・RAWデータ:95%
・JPEGデータ:100%
・納期:3日

担当スタッフコメント
カメラ用SDは「連写・書き込み速度」重視のため、コントローラに負担がかかりやすい傾向があります。
認識しない状態で何度も通電してしまうと、復旧不能に至る例が多いため、今回の早期停止判断は最善でした。

SDカードの寿命や使い方

SDカードにも寿命がありますので、長期的に使用している場合は破損の確率も上がります。
使用頻度によりますが頻繁に使用される方は1~2年くらいでSDカードの交換をお勧めします。

また、カードの抜き差しをする場合はデジタルカメラであれば必ず電源を切ってから行い、パソコンやカードリーダーからの取り出しの場合は安全な取り外しを行ってから取り出しましょう。
※2019年Windows10のバージョン1809において「ハードウェアの安全な取り外し」作業は不要となります。データの書き込みや読み込みを行っていない状態では「ハードウェアの安全な取り外し」なしで外部記憶メディアの取り外しが行えるようになりました。

安全な取り外しをおこなわなくても障害が発生しないことも多いのですが、どのタイミングで障害が発生するのか分からないので、基本的には安全な取り外し作業をおこなう方が無難といえます。
デジタルカメラメディアの中でも比較的多くのデジタルカメラには、データ容量増設のため採用されている記録メディアがSDカードです。

SDカード以外にも、コンパクトフラッシュ(CFカード)やxDピクチャカードなどがありますが、流通量と使用率の高いSDカードに注目し、障害が起こった場合の適切な対処方法をご案内します。

デジタルカメラでSDカードを使用中に起こりやすい障害はいくつかあり、その中でも特に多いものに「このカードはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」フォーマットエラーが表示される事があります。

このエラーメッセージが表示された場合、SDカードに何らかの障害が発生している状態であり、SDカードに保存されている撮影データにアクセスすることができない状態になっています。

全てに当てはまることではありませんが「カードはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」と表示された場合であっても、フォーマットをすればそのSDカードが使用できるようになるわけではありません。

SDカードに保存されている撮影データが必要ないものであった場合であっても、障害の状態によってSDカードのフォーマット自体が不可能なこともあります。

また、仮にフォーマットができた場合であっても、当然のことですがフォーマットをすれば、SDカードに保存されていた撮影データはすべて消失してしまいます。

この表示が出た場合、直ちにSDカードの使用をやめ、別のSDカードに交換しましょう。

弊社ではHDD(ハードディスク)、SSD、USBメモリ(USBメモリー)SDカード、microSD(マイクロSD)、CD、DVD、ビデオカメラ 等、数多くの取扱実績データ復旧実績もございますので、大阪・京都・兵庫だけではなく、全国のデータの復旧・復元でお困りの際は、是非ともご依頼をよろしくお願いいたします。

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