コンピューターウィルスはインターネット経由や、メールなどから感染し、普段通りに使用していたパソコンがある日突然見た事もないような表示が出たり、画面がロックされて全く動作できなくなったりします。
OSのアップデートや、ウイルス対策ソフトを使用していても、ウイルス自体も進化し続けており、企業や団体を標的にしたものから個人での使用でも感染してしまう可能性があります。
ウイルスに感染してしまった場合でもデータの復旧は行えるのか、また感染しない為にはどういう対策を取るのが良いのか等、解説いたします。
このページはこんな人におすすめです。
- パソコンがある日突然見た事もないような表示が出た
- 画面がロックされて全く動作できなくなった
- ウイルス対策ソフトを使用しているのにウイルスに感染している
- ウイルス感染したパソコンを立ち上げたい
- パソコンの中に入っているHDDのデータを無事に取り出したい
コンピューターウイルス感染からの復旧
ファイルがウイルスにより削除された状態となってしまった場合でも、ハードディスク内部に書き込まれたデータが残っている可能性もあります。
コンピューターウイルスによって、ファイルが消えてしまった、フォルダごと見えなくなった等の場合、早期にご対処頂く事でデータ復旧の見込みがございます。
ですが、誤った方法で実施されたり、そのまま使用し続けると削除されたデータ(見えない状態になったデータ)に上書きをしてしまったり、完全に消去してしまったりしてしまう危険がございます。
パソコンを立ち上げた際にブルーバック画面になり再度立ち上げ直したらデータが消えてしまっていた等も症状もウイルスに感染している可能性があります。
まずは、パソコン内のデータが消えてしまったり、見えない状態になった場合、新たにデータを書き込んだり等行わないようにしましょう。
また、チェックディスク(CHKDSK)やファイルスキャン等を行ってしまうと、削除されたデータや見えなくなったデータが破損してしまう可能性もあり危険です。
ご自身で復旧を行う場合、バックアップや、復元ファイルがあるのであればウイルス感染前の状態で再度インストールし直したりファイルを戻す事も可能かと思いますが、対策していなかった場合は無料の診断ツールや復旧ソフトを使用し、復旧が可能な場合もございます。
※リカバリーソフトやOSの再インストールは、ウィルスの感染していない状態になりますが、保存されていたデータも消えてしまいます。
ですが、ウィルス感染により増殖したウイルスファイルが点在していた場合、一時的な復旧は見込めても同じHDDを使用し続けていれば必ずデータ破損や、最悪パソコンが動作不能になる可能性もございますので、復元したファイルを新たにバックアップをお取りになる等、安全な状態でご使用ください。
ご自身で復旧作業が困難な場合や、症状がよくわからないといった場合は、是非弊社データ復旧サービスまでご相談ください。
ウイルスの種類やデータの破損状況によっては、データ復旧が困難な場合もあり、ウイルス感染でも確実に復旧が出来るというものでは無く、悪質なウイルスに感染してしまうとデータは戻って来ない可能性もございますのでご注意ください。
コンピューターウイルスとは
コンピューターウイルスは不正プログラムで、パソコン内に侵入し独自に活動を行う物や特定の動作を実行した際に発症し、データを破壊したりファイルにロックを掛けたりするものや、悪質なウイルスとなるとお金を請求してきたり、個人情報を盗み取ったりするものがあります。
パソコンの動作が重くなったり、見た事もないエラー警告メッセージが表示されたりした場合、なんらかのウイルスに感染してしまっている可能性があり大変危険です。
特に現在のウィルスは所有者に発見されにくく「見えないところで活動して」感染に気付かない事が多々あります。
ご自身のパソコンにセキュリティーソフトを導入しているから安心という事では無く、セキュリティーソフトのバージョンによって対応できないウイルスには掛かってしまうという事です。
セキュリティーソフトやOSのバージョンは常に最新のものを維持し、マルウェアの対策をする必要があります。
マルウェアとは
・悪意を持って作られたプログラムを総称して「マルウェア」と呼びます。
ウイルスの脅威
2019年現在に入り、既に約3750万件以上のマルウェア(ランサムウェア)が確認されているとの事で、2019年に入って新たに確認された【LockerGoga(ロッカーゴガ)】と呼ばれるマルウェアは企業等に向け身代金を要求するランサムウェアの一種でノルウェーやフランスで確認されています。
※ランサムウェアは、ランサム(Ransom)「身代金」の意味と「Software」を組み合わせた名称となります。
日本では、フィッシング詐欺被害が例年続いている状態で、インターネットバンキングの情報を入力させるものや送金処理などを、架空のサイトや偽装サイトからユーザーに打ち込ませるものがあり、AmazonやApple等のサイトに似せたもので使用するユーザーはより注意しなければならなくなりました。
また下記のようにHDDから異音がしている場合、素人レベルでの復旧は不可能のため、すぐに通電をやめて復旧業者へ依頼いただくことが必要です。
コンピューターウイルス種類
ウイルスは、他のファイルに寄生し自己増殖するタイプがあります。
ファイル感染型のウイルスでは、上書きしてしまう物や追記を行い不正を行うものがございますが、上書きされてしまったファイルは復元しにくく復旧が困難な状態になっている可能性もございます。
また、ウイルスファイルを実行してしまい感染するマクロ型の場合、ファイルを実行しなければ感染しないので、見かけない(身に覚えのない)ファイルや拡張子は開かず削除してしまう方が安全です。
他のファイルやデータに干渉せず自己増殖する「ワーム型」と呼ばれている物があります。あらゆる媒体に感染し外部接続機器やUSBメモリ等に感染拡大していくタイプで大変危険です。
※インターネット接続を行うテレビ等でも感染するとの事です。
トロイの木馬と呼ばれるマルウェア
トロイの木馬は有名なマルウェアですが、プログラムをダウンロード、インストールした際にパソコン内に潜り込み、悪意の無いファイルに見せかけ感染します。これは、無料ソフト等を不明確なサイトからダウンロードを行った際に一緒に紛れ込んでインストールされるという事もあり、注意していれば感染する事はありませんが、感染してしまうと、個人情報の流出やプログラムを実行したユーザーのパソコンにウイルス作成者が入り込む入口として機能してしまう恐れもあります。
コンピューターウイルスの感染経路
コンピューターウイルスの感染経路は主にインターネットです。
WEBページの偽広告やポップアップするプログラムで、WEBページを閲覧するのにボタンを押させる等、多種多様です。
また、メールに添付されたファイルを実行した際に感染したというケースもあり、作者不明のファイルには注意しましょう。
フィッシングサイトでは、主に感染では無くユーザーが個人情報を入力してしまうように仕向ける偽装サイトや偽メール等から誘導されますので、メールの内容をよく読み少しでもおかしいと感じたら、無視するのが良いでしょう。
「Amazon」を装ったメールでaмazon.jρとなっており一見分かりづらい内容ですのでご注意ください。
【amazon】、【aмazon】【.jp】では無く【.jρ】となっている。
また、WEBページのフォントに文字化けがありフォントをインストールするように促しウイルスを侵入させる表示もありますのでご注意ください。
感染しない為の対策方法
インターネットの閲覧や、メールに添付されたファイルやURLをむやみに開かない事が重要です。
ウィルスセキュリティーソフトでは、導入しているだけでは意味を成さず、最新の状態を常に保ち脅威ファイル等を削除してください。
また、ウイルス検知は出来ても削除ができないソフトもありますのでご注意ください。
感染を完全に防ぐことはほぼ不可能に近い状態です。インターネットに接続しないスタンドアローン状態のパソコンを使用するか他ありません。
ですが、ウイルスセキュリティーソフトを導入し、OSやソフトを最新の状態に維持する事でより安全に使用できる環境かと思います。
windowsでは、今現在も現役でVistaやXPを使用されている方もいらっしゃいますが、セキュリティーの脆弱性を付かれウィルスに感染してしまっても、サポートも切れていますし最悪データの復旧も行えないとなると悲惨です。
また、万が一パソコン画面に高額な請求や、見た事もないエラー文章が表示された場合、スルー出来るのであれば無視して下さい。スルー出来ない場合、パソコンの操作が出来なくなってしまった場合はロックされていたり暗号化されている可能性もありますので、データが取り出せる状態かどうかご判断いただき、早急に対処しましょう。
ウイルスの中には、完全に解明できていない物もあり、ウイルス作成者でさえ解除不可能な状態に陥るものもあります。
万が一が起こる前に対策を立て、より安全に使用できる環境にしましょう。
HDDのよくあるエラーメッセージ一覧
ファイルが消えてしまったや、削除していないのに見れなくなっている等でお困りの際は是非弊社データ復旧サービスをご検討ください。コンピューターウイルス感染の可能性があってもデータの復旧が行える症状もありますので、お気軽にご相談くださいませ。
・フォーマットする必要がありますと表示されデータが取り出せない。
・巡回冗長検査(CRC)エラーと表示されハードディスクからデータの閲覧、読み込み、取り出しが行えない。
・I/Oデバイスエラーと表示されデータが取り出せない。
・パラメーターが間違っていますと表示されデータが取り出せない。
・ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができませんと表示されデータが取り出せない。
・メディアがパソコンで認識しない状態でデータが取り出せなくエラーメッセージが表示すらされない。
まとめ
パソコンが立ち上がらなくなったり、ブルーバック画面やフリーズを起してしまう場合は、ウイルス感染の恐れがあり大変危険です。
ウイルスがシステムファイルに感染(または妨害)し正常に動作が行えなくなっている可能性もございます。
ウイルスに感染しない為より安全にパソコンを使用する対処として、ウイルスセキュリティーは万全な状態にして下さい。また、感染してしまってから状態を把握するまでに感染が拡大して、最悪データの復旧が行えなくなる場合もありますので、バックアップは必ずお取りいただき、データの保管をして下さい。
万が一コンピューターウイルスに感染してしまったと思ったら、まずはLAN接続(無線LANも)を切ってください。インターネットに接続されている状態で、パソコン内部にウイルス作成者が入り込んでしまう可能性もあります。
動作が著しく重くなってしまったり、パソコンがブルースクリーンに何度もなってしまう場合、ご使用はお控え頂き早急にデータのお取り出しを行って下さい。
ご自身で、データの取り出しが困難だと感じたら、是非弊社データ復旧サービスまでお気軽にご相談くださいませ。
弊社でご依頼が多いHDD一覧
HDDのファイルが開けなくなったり、パソコンが立ち上がらなくなった際にもデータ復旧が可能だった成功事例とその他の事例をメーカー、型番毎に紹介していますのでお困りの方はご参考にどうぞ。
※リンク先は一部の成功事例を紹介させていただいております。