LAN接続ハードディスクの故障
NASは主にBUFFALO(バッファロー)社とI-O DATA(アイオーデータ)社から販売され、USB接続ハードディスクとは異なりモデムやハブを経由する事によって、同ネットワーク上のパソコンはもちろんスマートフォンやタブレットなど、データを簡単に共有することができる製品です。
LAN接続ハードディスクには色々な種類があり、HDDが1台構成のLinkStation(リンクステーション)、LANDISK(ランディスク)や、複数台構成のTeraStation(テラステーション)、LANDISK Tera(ランディスク テラ)があります。
複数台構成は2台構成と4台構成が主に販売され、1台構成のリンクステーション、ランディスクとは違いRAID(レイド)機能が付いており、RAIDを使用することでデータ保存容量を大量化、書き込み速度の向上化、耐故障性に特化させる事が可能となります。
NAS内部にはCPUやOSなどを搭載しており、構造はパソコンやサーバに近くなっているのが特徴で、大型サーバや中型サーバよりコストが抑える事もでき、ファイルサーバとして導入されている企業は多いと思います。
データ共有、管理、保存、バックアップに長けている便利なNASですが、その反面で基本的に常時起動し大勢の人がアクセスするので、内蔵ハードディスクへの負担が増し故障するリスクが高いのをご存知でしょうか。
目次
1-NAS「アクセスできない」「認識しない」など、故障してしまった場合
1-1-モデム、ハブ、NAS本体のLANケーブル及び電源
1-2-モデム、NAS本体、パソコン本体の再起動
1-3-エラーランプが点灯、点滅している、警告音が鳴っている
2-NASデータ復元、リビルド作業の注意事項
関連の記事・対処法など
NAS「アクセスできない」「認識しない」など、故障してしまった場合
NASへアクセスできない、認識しない、エラーランプが点灯しているなど、ドライブが故障してしまった場合、まず原因を特定する事が重要となりますので、確認項目として下記をご覧ください。
モデム、ハブ、NAS本体のLANケーブル及び電源
各本体のLANケーブルに異常が無いか確認をし、断線やポート破損が原因となっているケースもあります。
LANケーブルの交換や接続していたポートとは別のポートに接続するのも有効な手段です。
また、NAS本体、モデムの電源に異常が無いかも確認しましょう。
モデム、NAS本体、パソコン本体の再起動
通信状態によっては正常に機能しない場合もあり、この障害によってアクセスが出来なくなっている可能性があります。
各本体の電源を正しい方法で落とし、起動させることで問題が改善さる事があります。
起動させる順番は必ずモデムから行いましょう。
エラーランプが点灯、点滅している、警告音が鳴っている
この状態は基本的に内蔵されているハードディスクに問題がある事が多く、異常とされているハードディスクの特定が必要になります。
1台構成の場合は特定する必要はありませんが、複数台構成の場合どのHDDに問題があるのかは、筐体の前面にエラー表示またはドライブ異常ランプが点灯/点滅していると思いますので、エラーランプが点灯、点滅しているドライブの問題を解決させる必要があります。
RAID(レイド)を組んで使用されている場合は、リビルド(再構築)を行う事で問題が解決されることがあります。
ただし、一部例外のRAID構成もあり、詳しくは各RAID(レイド)レベルの長所短所を確認をご参考下さい。
NASデータ復元、リビルド作業の注意事項
ハードディスクの異常が原因でRAID崩壊を起こしNASの機能が停止している場合、データ復元またはリビルド作業が必要となります。
不具合の出ているHDDを新しいHDDに取り換え機能を戻すリビルドは、メーカーでも推奨されている復元方法となるのですが、リビルド作業を行ったことにより別のハードディスクが異常を起こし、リビルドが失敗し保存データの消失に繋がるケースが頻繁におこります。
ではなぜリビルドが失敗してしまうのか、詳しくまとめたRAID障害時、注意すべき4つのポイントをご参考下さい。
RAID製品ではなくHDDが単体製品の場合はリビルド作業ができないため、データ復旧ソフトを利用した方法で保存していたデータを復元させることが可能です。
ただし、必ずしもデータ復旧ソフトで復旧ができる訳ではなく、ハードディスクの状態によってはシステムが破損し、ディレクトリ情報の欠損なども考えられるため、想像している結果に結び付かないことも少なくはありません。
また、ソフトウェアの性能差もあるため、複数のソフトを利用し試されると思われますが、ソフトを利用する場合は復元ソフトの購入は必須となり、この他にもハードディスクを接続させるUSB変換ケーブルや、USB変換クレードルなどを準備する必要があります。
筐体は使用せず内蔵HDDを取り出してからの作業となるので、ハードディスク台数分のUSBポートがあるパソコンも必要となります。
また、復元ソフトはインターネット検索をすると様々な種類が検出されますが、RAID構成品を復元させる場合には当然RAID対応しているソフトでなければ、データ復旧は行えませんので注意が必要です。
※基本的にソフトでのデータ復旧は状態を悪化せる危険がありお勧め致しません。
ご自身での対応は不安と思われる方は、無料で診断を行っておりますので是非ご連絡ください。
弊社ではHDD(ハードディスク)、SSD、USBメモリ(USBメモリー)SDカード、microSD(マイクロSD)、CD、DVD、ビデオカメラ 等、数多くの取扱実績データ復旧実績もございますので、大阪・京都・兵庫だけではなく、全国のデータの復旧・復元でお困りの際は、是非ともご依頼をよろしくお願いいたします。
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