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ハードディスクを接続した際、フォーマットを促すエラーメッセージが表示されてしまう故障原因と対処法

I/Oデバイスエラー 3Aデータ復旧スタッフブログ

ドライブ〇:と使うにはフォーマットする必要があります】や【ドライブ〇のディスクはフォーマットされていません】と表示されハードディスクをパソコンに接続しても認識しない状態であっても復旧させて頂いております。

ハードディスクを接続した際、フォーマットを促すエラーメッセージが表示されてしまう症状にてご質問頂くケースが多く、ハードディスクがこのような状態の時はどのようにすれば一番いいのか、原因や対処方法について解説いたします。

【フォーマットのエラー対処法】

ドライブ〇:と使うにはフォーマットする必要があります」や「ドライブ〇のディスクはフォーマットされていません」等のようにフォーマットを促すエラーメッセージが表示された場合、ハードディスクに書き込まれている保存形式(ファイルシステム)の読み込み時に、不具合がある可能性があります。

フォーマットを促すエラーメッセージが表示された場合、はご注意ください。
フォーマットを促すエラーメッセージが表示された場合、必ず「いいえ」または「キャンセル」をクリックし、ご自身のハードディスク現在とどのような状況かご判断してから対処を行って下さい。
フォーマットを実行してしまうと、元々保存していたデータに上書きが出来る状態になります。上書きしてしまうとデータの復旧が大変難しい状態となる為、エラーメッセージが表示された際は通電をお控え頂きご相談くださいませ。

【フォーマットとは?】

フォーマットとは、パソコンからのデータを保存する際に保存形式を構築するという意味です。よく勘違いされているのが、「フォーマット=データ消去」という内容は誤りです。実は、ご使用されていたハードディスクを誤ってフォーマットを行ったとしても保存形式を初期化し再構築しただけで元々保存されていたデータは書き込まれたままになっている状態となります。
簡易フォーマットクイックフォーマットでは、データそのものを削除してしまう可能性は非常に低いです。
再構築されたファイルシステム上では、データが見えない状態になっておりハードディスクの中身が消えている(見えない)状態となります。

フォーマットの種類

【論理フォーマット】
クイックフォーマット簡易フォーマットと呼ばれる、ごく一般的にパソコン上で行えるフォーマット作業を指します。保存形式を初期化し再構築する目的で使用し、データの保存が行える状態にする方法と言えます。先にも記述しましたが、クイックフォーマットや簡易フォーマットは保存形式を初期化し再構築しますが、元々保存されていたデータ自体を削除してしまうものではございません

【物理フォーマット】
これは、通常パソコン等では実施できません。製造元が出荷時に行う内容となります。データを保存する媒体がハードディスクだった場合、ハードディスクを記憶媒体だとする作業となります。一般的には後術するゼロフィルなども物理フォーマットと言われる作業になりますが、基本的な内容は異なります。

【ゼロフィル】
ハードディスク等の記憶媒体における数値データを「0」で上書きし消去する方法です。各セクターに書き込まれたデータは全て「0」で上書きされるので、ファイルシステムは勿論すべてのデータが消えてしまいます。メーカー出荷時とほぼ同じ状態にはなりますが、このままではご使用になれないので、ご使用環境に合ったフォーマット処理を行いデータを保存できるように再構築する必要があります

ファイルシステムとは

ファイルシステムとは、ファイルを保存する形式を表します。
windowsでは「NTFS」や「exFAT」といった形式で保存されたデータの閲覧が可能です。Macの場合「HFS+」や「exFAT」といった形式の物がご使用になれます。外付けハードディスクの場合主に「NTFS」「HFS+」「exFAT」での保存が多いのです。NASや各種RAIDでは「xfs」といった別の形式で保存されているため、通常ご使用されているパソコンに直接繋いでもデータ自体は見れない事がございます。

また、ブルーレイレコーダーテレビ録画での保存形式もパソコンとは異なる為、直接のデータは見れない物が多いですが、このような場合専用(メーカー指定等)の外部アプリケーションを介し閲覧する内容となります。

【フォーマットを促すエラーが出る故障原因】

パソコン

ドライブ〇:と使うにはフォーマットする必要があります」や「ドライブ〇のディスクはフォーマットされていません」等のようにフォーマットを促すエラーメッセージが表示される原因として、ファイルシステムの不具合があります。

主に、書き込まれているファイルシステムが破損してしまっているケースがございますが、このような場合データ復旧をお考えの方はフォーマットを実行しない方がよりスムーズにデータを復旧出来ます
フォーマット処理を行えば、ハードディスクをご使用になれる環境に戻る場合もございますが、一度エラーメッセージが出てしまったハードディスクではエラー再発する可能性もございます。頻繁にエラーが発生してしまう場合、データ破損だけではなく物理的に障害が発生している危険性もございますので、データの復旧を行い早急にバックアップをお取りするご必要がございます。

ファイルシステムの破損原因は、主に書き込み動作中に通電が切れてしまう事で発生する場合がありますので、データの書き込み時や読み込みの最中は十分にご注意ください。また、データを移動中にパソコンが再起動したり、フリーズしてしまう場合でも同じような症状になる可能性があります。

USBメモリやSSDといった記憶媒体におけるフォーマットエラーでも同様です。上記と同じ症状の可能性もございますがファイル形式が読み取れない状態だと基板やコントローラーチップが不具合を起している可能性もありますハードディスクの場合でも、不良セクタプラッタ側での不具合の可能性もありますので、フォーマットを促すエラーメッセージが表示される場合はまず、ご相談いただければ幸いです

Windows7→8やWindows7→10といったアップデートでも不具合が確認されております
Windows7でのNTFSのログファイルシステムが「1.1」というものからwindows10にて更新され「2.0」に変更されております。
バージョンに違うパソコン間でやり取りをする場合、外付けHDD等で行う事が多く、こういったケースでもエラーメッセージが表示されてしまう原因となります。

不具合を防ぐためには、なるべく違うバージョンでの使用を控える事や、Windows7で使用していたHDDをご使用の場合、「安全な取り外し」を必ず行い外付けHDDの取り外しを行って下さい。なにも行わず抜き差しをしてしまうと不具合発生の原因となるでしょう。また、最新バージョンOSでバックアップを作成する事をお勧めします。
※2019年Windows10のバージョン1809において「ハードウェアの安全な取り外し」作業は不要となります。データの書き込みや読み込みを行っていない状態では「ハードウェアの安全な取り外し」なしで外部記憶メディアの取り外しが行えるようになりました。

【フォーマットを促すエラーが出る症状】

外付けハードディスクをパソコンに接続した際、フォーマットを促すエラーメッセージが表示されデータの取り出しや閲覧が出来なくなってしまう症状では、ファイルシステムを読み取り保存されているデータをお取り出しするご必要がございます。「つい今まで使用できていたのに読み込みなおしたらエラーメッセージが表示された」等の場合、ファイルシステムが破損してしまった原因などが特定しにくい場合もありますが、保存していたデータ自体は無事な可能性が非常に高いです

落下等でメディアに衝撃が加わり、その後フォーマットを促すエラーメッセージが表示された場合は、ファイルシステムの不具合以外にも物理的に何らかの障害が発生している可能性もあり、大変危険な状態です。早急にデータの復旧を行う等バックアップをお取りする事をお勧めします。物理的に障害が発生していた場合、ハードディスクが悪化し最悪のケースだとデータの取り出しが不可能になってしまう事もございます。

【フォーマットエラーが出るデータの復旧方法】

パソコン

ファイルシステムの不具合の場合、主に論理障害と呼ばれるシステム側での障害となります。ですが、無料のツールやフリーソフトではデータの閲覧は出来てもデータの取り出しが行えない物や、ご使用の環境では使用できない物もございます。データの復旧には技術が伴う作業を行う可能性もあり、ご自身で復旧を試される場合は十分にご注意ください。
障害が出ているハードディスクでは、物理障害の可能性もゼロではございませんので、もし誤ってデータを削除してしまったり、メディアの状態が著しく悪化した等のご報告も頂いておりますのでリスクが有る事をご理解いただき実施をお願い致します

論理障害の場合、市販のソフトや有料のアプリケーションでの復旧も可能かと思いますが、ご使用環境や比応対効果等ご検討し実施下さいませ。

また、「障害状況のご判断が難しい」、「自身で作業を行うのが不安」等、お困りごとの際は是非ご相談くださいませ。弊社では、論理障害での復旧事例も大変多く安心してご利用いただけます。

復旧に関するご費用は復旧費用のページにてご確認下さいませ。

【その他のエラーメッセージ】

エラーメッセージが表示される事で、外付けハードディスクのデータが確認できなくなってしまった場合でも復旧は可能です。エラーメッセージからでも簡易的にご診断させて頂く事も可能です

バッファロー(Buffalo)の外付けハードディスクやアイオーデータの製品でのご相談が大変多く、復旧事例も多数ございますので安心してご依頼いただければ幸いです。

巡回冗長検査(CRC)エラーと表示される原因と対処法
I/Oデバイスエラーと表示される。
パラメーターが間違っていますと表示される。
ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができませんと表示される。
メディアがパソコンで認識しない状態でエラーメッセージが表示すらされない。

【弊社の復旧事例】

バッファロー

HD-LU3.03/N ・HD-LC4.0U3-BK ・HD-CL500U2/N
HD-CL1.0TU2/N ・HD-CL2.0TU2/N ・LS-V3.0TL

アイオーデータ

HDCL-U3.0K ・HDC-U300 ・HDPD-AUT2.0WB
HDC-AET3.0K ・HDPV-UT500K ・HDPC-AU500KB

トランセンド

25P TS750GSJ25P ・25M3 TS2TSJ25M3S ・25M3 TS2TSJ25M3G
25MC TS2TSJ25MC ・25A3 TS2TSJ25A3K ・25A3 TS2TSJ25A3W

ウェスタンデジタル

WD20EFRX-R ・WDBACW0030HBK ・WDBHML0030HAL
WD2500JS ・WD20EARS ・WD20EARX

【まとめ】

エラーメッセージが表示されたり、認識しなくなった状態でもデータ復旧は可能です。
ドライブ〇:と使うにはフォーマットする必要があります】や【ドライブ〇のディスクはフォーマットされていません】と表示される場合の殆どが軽度の障害で復旧が可能かと思われますが、症状によっては技術を伴う復旧作業がご必要になる場合があります。

ハードディスクは精密機器ですので、誤った使用方法を行えば障害が発生します。特に衝撃に弱く、落下等の場合最悪データのお取り出しが行えない事もありますので十分にご注意ください。エラーメッセージが表示される場合、経年劣化やデータの移行中に何らかのトラブルでご使用が困難になる可能性もあり、バックアップを作成しデータの管理を行うことが必要かと思います

バッファロー製品やトランセンドアイオーデータ等のメーカーでのご依頼や、Macでご使用のHDDの復旧事例も多数ございます。

パソコンに接続しても認識しなくなったり、エラーメッセージが表示されてデータの取り出しや閲覧が行えない場合はご自身で復旧を試みるか、弊社のような専門の業者へご依頼いただく内容となりますが、ご自身で復旧を試される場合はリスクが伴う事をご理解いただき実施して下さい。誤った方法で作業を実施した場合、ハードディスクに高負荷が掛かり、状態が悪化してしまう可能性もございます。そうなる前に是非ご相談いただければ幸いです。

フォーマットを促すエラーメッセージが表示されてしまったり、ハードディスクが壊れてしまった等でお困りの際は、お気軽にご相談くださいませ。

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