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異音が発生した外付けHDD データを復旧させる方法

3Aデータ復旧スタッフブログ

外付けHDDから異音が発生し認識しない状態とは

ピーピー、プープーといった電子音、カシャカシャ、カチカチといった機械音がする異音は、ハードディスク本体に何らかの異常が発生している事が多く、場合によってはハードディスクそのものが物理的に壊れてしまっている事も少なくはありません。

今回ご紹介するのはこのような異音が発生した外付けHDDからデータを復旧させる方法をお伝えしたいと思います。

目次

1-異音が発生したタイミング
1-1-データ移行中から異音
1-2-エラーの表示やパソコンのフリーズ後に異音
1-3-落下、転倒から異音

2-異音には論理と物理の可能性がある
3-異音の原因はHDD基板にある可能性
4-データを復旧させる方法
関連の記事・対処法など

異音が発生したタイミング

異音が発生するタイミングは様々で、どのような作業によって異音が発生したのかにより、データを復旧させるためのアプローチが変わってきます。

ただし、異音が発生している以上無理な作業を行うと、今以上に状態を悪化させてしまう危険性もあります。

データ移行中から異音

大きな容量のデータをコピーしている時に、何らかの影響によりハードディスクの挙動が不安定となり、そのまま正常にデータ移行が不可能な状態で通電とを続けていると、ハードディスクから異音が発生しデータへはもちろん、ドライブ自体の認識が不可能となってしまい、結果的に壊れてしまうケースは少なくありません。

特にこのような状態に陥りやすい外付けHDDは、数年以上使用されデータの読み書き頻度も多いものとなっています。

ハードディスクは永久品ではなく消耗品であるため、使用し続けると当然劣化していきます。

この劣化はハードディスクに当たり外れはあるものの、平均的に2~3年とされている事が多いのですが、使用頻度が高ければ高い程この期間は短くなるので、データを永続的に保存していくには複数のメディアへこまめにデータを保存する事でしか改善されません。

また、異音が起こる前の挙動に普段よりアクセスが遅かったり、エラーメッセージが表示されたりと、前兆のようなものがあったりする事もあります。

この時によく表示される代表的なエラーメッセージは下記のようなものがあります。

ドライブ〇:を使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?
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〇:¥にアクセスできません。パラメーターが間違っています。
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〇:¥にアクセスできません。データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です。
【HDD】巡回冗長検査CRCエラーが出たメディアからの修復作業【USBメモリ】
〇:¥にアクセスできません。I/Oデバイスエラーが発生したため、要求を実行できませんでした。
【対処法】I/Oデバイスエラーが起こる原因【データ復元】

この他にもエラーメッセージが表示される事もありますが、基本的にエラーメッセージが表示されてしまうという状態は、メディア側に問題が発生している警告となるので、無理に通電をし続けない事が重要となります。

エラーの表示やパソコンのフリーズ後に異音

ドライブへアクセスする際やUSB接続を行った際にエラーメッセージが表示されその後異音が発生する場合や、パソコン操作中にフリーズし再起動後に外付けHDDから異音が発生するケースもあります。

何らかの理由でセクタ情報が損傷が発生し、その損傷したセクタ(不良セクタ)領域を磁気ヘッドがデータを読み取ろうとリトライを繰り返す事による異音の可能性も否定できません。

また、セクタ不良となった個所をリトライし続ける事により、その周りの正常なセクタまでもが不良となり、不良セクタが蔓延してしまう事も少なくはありません。

この状態は【データ移行中から異音】でも記載しているように、ハードディスク本体の劣化によるものが多く、無理に通電し続けるとエラーメッセージの表示も無くなり、ドライブとしての認識もせずハードディスクの物理的損傷となる事も少なくありません。

落下、転倒から異音

物理的な衝撃により異音が発生する場合はハードディスク内部の部品である、スイングアームが正常に機能していない可能性と、このスイングアーム自体が損傷している可能性が高くなります。

スイングアームの先端には磁気ヘッドがあり、基本的にデータの読み書きはこの磁気ヘッドで行っているので、磁気ヘッドを動かすスイングアームに異常が発生すると、データへのアクセスは不可能となりドライブ認識すら行えない結果となります。

また、物理的な衝撃を与えたのが停止時なのか、起動時なのかで壊れ方の状態が大きく変わります。

停止時であればスイングアームは停止位置の状態であるため、プラッタに傷がつく可能性は低いのですが、起動中であった場合はスイングアームはプラッタ上に位置しているため、プラッタを気付けてしまったり削り取ってしまう事もあります。
※停止時であってもスイングアームの停止位置がプラッタ上の製品もあります。

起動時であれば仕方ありませんが、停止時であった場合はスイングアームが停止位置からずれ、それを知らず通電を行ってしまう事により、プラッタを傷つけてしまう恐れがありますので、基本的にはどちらの状態であっても通電をしない事をおすすめします。

異音には論理と物理の可能性がある

異音が発生するのは物理的なものだけではなく、論理的な障害による異音もあります。

ですので、物理的な衝撃を与えたからと言って必ずしも解体が必要という訳では無く、物理的な衝撃でケース側の基板に問題が生じてしまった事により、ドライブとしての認識が出来ていない可能性も多いにあります。

また、ケース側の基板やハードディスク側の基板だけの問題であれば、保存しているデータの復旧率は高くなり、もともと保存されていた状態で救出が出来る事も少なくはありません。

ただし、状態によっては一部メディア破損となっていたり、基板情報が欠損しているとなると、ディレクトリの一部が壊れて検出される事もあるので、データが必要という方は状態を悪化させないようにするのが一番となります。

異音の原因はHDD基板にある可能性

【異音が発生したタイミング】でいくつかの項目でも説明しているように、異音がしている外付けHDDは物理障害の可能性が高いものではありますが、100パーセント物理障害であるとは断言できません。

ハードディスクにはモーターの回転/停止、スイングアームの起動などを管理する基板があり、この基板損傷が原因で各部品が正常に機能していない事もあるのです。

このような場合であれば基板情報を元に戻す作業を行えば、ドライブとしての認識も可能となりデータの復旧に繋がります。

ただ注意として基板の交換だけを行えば直るというものではありません。

基板の交換はどなたでも出来る作業ではあるのですが、元の基板とドナーとなる基板の情報は当然一致しておらず、元の基板情報をドナー基板へ書き換えてあげる必要があり、この作業を個人で行うには基板構造の知識と経験が必要になります。

データを復旧させる方法

場合によっては個人での対応でデータの復旧が可能というものもありますが、基本的には個人での作業は状態を悪化させてしまう原因となるため、弊社のようなデータ復旧サービスをご利用いただいた方が賢明となります。

また、個人で対応しデータの復旧に至らず、データ復旧サービスを利用される方も多いようで、弊社でもそのようなお問い合わせやご依頼を多く受けております。

しかし、その多くは個人で対応された事により、メディア損傷となっている事が多く、データ復旧に結びつかない事も少なくはありません。

どこの復旧業者でも言えますがいくら技術が優れていても、専門知識を持っていても、メディアの損傷が酷いと手の施しようがなく、現状で最善を尽くした結果でしかお伝えする事ができません。

その結果は個人で対応される前と、対応された後では雲泥の差と言っても過言ではありません。

個人での作業は「絶対にやってはいけない」とまでは言いませんが、「やらないに越したことは無い」という事だけは知識として持っておいても損はないと思います。

弊社ではHDD(ハードディスク)、SSD、USBメモリ(USBメモリー)SDカード、microSD(マイクロSD)、CD、DVD、ビデオカメラ 等、数多くの取扱実績データ復旧実績もございますので、大阪・京都・兵庫だけではなく、全国のデータの復旧・復元でお困りの際は、是非ともご依頼をよろしくお願いいたします。

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