ログインパスワードを忘れてしまいサインインできない、退社した人のパソコンにパスワードが掛かっている、前の管理者が管理していた共有パソコンでパスワードが必要など、保存データが必要であるにも関わらずデータを諦め、仕方なくWindows OSを再インストールしなければならない、といった事態に陥ったことはありませんか?
実はパスワードが分からなくなっても、WindowsOSを再インストールせず、パスワードの再設定ができる方法があります。
ただしこの方法は他人のパソコンに対し許可なく、以下の方法でサインインすると犯罪になりますので、悪用は厳禁です。
パスワードを再設定する方法とは
パスワードリセットディスクを利用した方法や、管理者権限を持ったアカウントでパスワードの再設定が可能となります。
パスワードリセットディスクを使用する
パスワードリセットディスクを事前に作成しておく必要はありますが、パスワードリセットディスクを作成されている場合は、下記の操作手順を行うことで問題が解決されます。
利用アカウントによって方法が異なる
まず、利用しているWindowsOSのバージョンでWindows8以降である場合は、ローカルアカウントとMicrosoftアカウントが使用でき、それぞれにパスワードを忘れた場合の対処方法が異なります。
Microsoftアカウントを利用
Microsoftアカウントを利用しパスワードを忘れてしまった場合は、別のアカウントでサインインするか別のパソコンが必要となり、インターネット環境が整っていなければ行えません。
Microsoftアカウントのパスワードを変更する場合は、Microsoft社の「パスワードを再設定する」ページで表示に従い操作を行ってください。
ローカルアカウントを利用
Windows7以前やWindows8以降でローカルアカウントを利用されている場合は下記の方法でパスワードの再設定が可能となります。
必ず管理者アカウントでパソコンにサインインし、ローカルアカウントのパスワードを変更します。
また、管理者アカウントのパスワードが分かっていれば、標準アカウントでもローカルアカウントのパスワードを変更が可能となります。
管理者権限を持ったアカウントのパスワードを忘れた場合
管理者権限アカウントのパスワードを忘れてしまった場合、残念ながらパスワードを思い出さない限り、サインインができなくなります。
管理者権限を持たないアカウントを管理者へ変更する方法もあるのですが、この方法は管理者アカウントでのみ設定変更が可能となるので、別のアカウントでサインイン出来ても意味が無いのです。
パソコンを使用できるようにするだけであれば、WindowsOSの再インストールで問題は解決されますが、保存データが必要である場合はデータ復旧作業が必要となります。
壊れた訳ではないのになぜデータ復旧が必要なのか
パスワードを忘れているだけでパソコンやハードディスクが壊れていないのに「なぜ復旧が必要なのか」そう考える方も多いと思います。
これにはちゃんとした理由があり、実際にこのような方法を試された方も、データを取り出せない結果に至り、もの凄く悩まれたのではないでしょうか。
このような方法とはどのような方法?
パソコンからハードディスクを取り外し、別のパソコンに繋げてデータを取得する方法があります。
この方法であればOSを起動させる必要が無いため、パスワードを入力せずとも直接データへアクセスが可能となるのです。
しかし、ここでも管理者権限が邪魔をします。
ユーザーアカウント外に保存しているデータ、例えば1台のハードディスクにパーティションを作成し、起動パーティションのCドライブ、データパーティションのDドライブとしている場合、上記方法でデータアクセスが可能なのはDドライブのみとなります。
厳密に説明するとCドライブへのアクセスは可能で、管理者権限を持ったユーザーアカウントへのアクセスも可能なのですが、ドキュメントやデスクトップなどフォルダへアクセスを試みると警告が出てしまい、フォルダやファイル共に移動もコピーも出来ないのです。
ですので、この管理者権限を無視して保存データを取得するには、データ復旧を行う必要があるという訳です。
権限を無視したデータ復旧方法
パスワードを忘れサインインができていないだけとなるので、当然ハードディスクに損傷がでているわけではありませんから、データの取り出しは高確率でおこなえるのですが、利用する復旧ソフトによっては結果が異なることもあります。
希望データの検出に至らない場合は複数の復旧ソフトを利用し試す必要があるのですが、復旧ソフトの多くはシェアソフトであるため購入が必要となります。
フリーソフトである復旧ソフトはシェアソフトのお試し版のようなもので、フリーソフトでは利用できる機能や容量制限が必ず設けられています。
また、フリーソフトでの解析結果で希望データの存在を確認できたとしても、実際にデータを取り出してみるとデータが開けなかったり、開けてもデータが壊れていることもあるため、無駄にコストがかかってしまう可能性も否定できません。
コストがかかり希望データが無事取り出すことに成功すればまだいいのですが、復旧ソフトの利用方法を誤ると解析していたハードディスクのシステム情報や、実際にデータが保存されているデータ領域にエラーが発生し、システムやデータが新たに上書きされたとなると、データの復旧はプロの復旧業者でも困難になります。
壊れていない状態であるハードディスクではありますが、個人での作業による失敗やデータを取り出すまでの費用を懸念される方は、まずは復旧業者へ問い合わせ実際に調査をおこない、希望データの有無および実際にデータが開けるのか確認を取ってからでも遅くは無いと思います。
弊社ではHDD(ハードディスク)、SSD、USBメモリ(USBメモリー)SDカード、microSD(マイクロSD)、CD、DVD、ビデオカメラ 等、数多くの取扱実績データ復旧実績もございますので、大阪・京都・兵庫だけではなく、全国のデータの復旧・復元でお困りの際は、是非ともご依頼をよろしくお願いいたします。
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