USBメモリにアクセスするとフォーマットする必要がありますと表示され、データにアクセスできないと多くのお客様からお問い合わせいただきます。
このフォーマットする必要がありますと表示されるエラーは何らかの原因で、USBメモリ内に保存されているフォーマット情報が誤作動を起こし、パソコン側でフォーマット情報を読み取れなくなって起こるエラーです。
もちろんパソコン側からすると、フォーマット情報が読み取れないので、フォーマットする必要がありますとフォーマットを促すエラーメッセージが表示されてしまいます。
フォーマットする必要がありますと表示される場合の注意
ここで注意しなければいけないのはフォーマットする必要がありますと表示されそのままフォーマットしてしまう事です。フォーマットしてしまうとUSBメモリ内に保存されているデータはすべて消えてしまいます。
間違えてフォーマットしてしまったとお問い合わせをいただく場合もありますが、データの復元が出来たとしても、USBメモリ内に保存されているディレクトリ構造が消失してしまい、一部のデータは破損してしまう可能性もあり、破損したデータは二度と元に戻すことができませんし、正常に使用していた状態のままデータを復元することが難しくなってしまいます。
また、USBメモリを接続後、「ディスクのチェック」と表示されるチェックディスクも同様に注意が必要です。チェックディスクは破損しているシステムファイルを修復するものですが、正常に完了しない場合がまれにあり、チェックディスクに失敗してしまうと状態がさらに悪化する危険性があり、二度とデータを取り出せなくなってしまった、なんてこともあります。
フォーマットする必要がありますと表示される場合の原因
パソコン側に原因がある場合
使用しているUSBメモリ側ではなく接続しているパソコンの誤作動という可能性。
パソコン側の誤作動で、ファイルシステムの書き換えを行ってしまっている場合があります。
保存容量がいっぱいになっている場合
全体容量の80%以上を使用している場合、トラブルが起こりやすくなります。
部品の故障の場合
内部の部品がなんらかの障害を起こし、ファイルシステムが読み込めなくなっている場合があります。USBメモリの場合では、接続ランプがかなり長い時間点滅していたりする場合にはチップ損傷を起こしている可能性が大きいです。
フォーマットする必要がありますと表示される原因などにはいろいろとありますが、USBメモリの場合は「接続ポートを変えてみる」「別のパソコンで使用してみる」「パソコンの再起動をする」などを行えばエラーメッセージが表示されず、USBメモリ内のデータを読み取ることができる可能性がありますので、その場合はすぐにでもバックアップを取るようにしましょう。
気を付けなければいけないのは、上記で説明した通り迂闊に「フォーマットしてしまう」「チェックディスクを行う」事です。障害が
発生しているUSBメモリに限らず記録メディアに障害が発生した場合、データを復元できるチャンスというのは限られています。
エラーが発生している場合に通電を行うとさらに状況が悪化してしまう事が考えられます。
自分でなんとか復元したいというのは当たり前ですがまずは専門家に連絡し、どういった状態なのかを確認することをお勧めします。