WindowsNT系(バージョン)の変遷及びそれぞれの特徴
Windows NT 3.1(1994年)
初期バージョンでコードネームはWNTとしている。
デスクトップシェルとしてWindows 3.1と同じユーザインタフェースを採用していた。
英語版は1993年7月27日に発売され、x86版、MIPS版、Alpha版がある。
日本語版では、x86版、Alpha版のみ提供された。
Windows NT 3.1は、メンバーサーバーおよびスタンドアロンとして利用できる。
同時期に発売されたWindows NT Advanced Server 3.1 はドメインコントローラ専用であり、Windows NT 3.5以降のエディションとは考え方が違う。
Windows NT 3.5(1994年)
コードネームはDaytona(デイトナ)。
このコードネームを冠したβ版が雑誌付録のCD-ROMで大量に配布され注目を集めた。
処理速度の向上およびメモリ消費量の低減が図られており、NTを動作させるためのハードウェアのハードル引き下げに貢献した。
また、NTFSでしか利用出来なかった長いファイル名をFAT16で利用可能にした最初のOSである。
Windows NT 3.51(1995年)
Windows95とのAPIの共通化を図ると共に、NTFSではファイルの圧縮機能をサポートした。
またPowerPC版が追加された。
Windows NT 4.0(1996年)
開発コードネームは当初、Cairo(カイロ)と名付けられていたが、結果的にCairoとして開発されていた完全オブジェクト指向OSの開発が頓挫したため4.0に名前を譲られた形となっている。
その後CairoのコードネームはNT 4.0の後継にあたるNT 5.0(Windows 2000)へ、Cairoプロジェクトの思想の一部はWinFSへそれぞれ受け継がれた。
Windows95から継承したGUIを採用、同時にDirectX2のサポートなども行われている。
最大の特徴として、これまでの3.x系ではマイクロカーネルアーキテクチャにのっとり、低い特権レベルで動作していたグラフィック関連のデバイスドライバを、OSのカーネルと同レベルである特権レベル0で動作させるようになった点が挙げられる。
結果として、グラフィック処理の遅さについてのパフォーマンスは大幅に改善したが、その代償としてグラフィックデバイスのデバイスドライバのバグ、ハングアップによって最悪の事態ではOS全体の破壊が引き起こされ得るなど、システムの堅牢性やマイクロカーネルとしての実装理念としては3.xシリーズより大きく後退している。
NTはこの措置によってグラフィック描画速度の向上やDirectXへの対応が可能となり、商業的な成功への道筋をつけることができた。
のちに、NT系列OSのグラフィック関連のデバイスドライバが特権レベル0で動作するという構造は、WindowsVista、WindowsServer2008のリリース時に、本来のNT3.1方式の実装に改められている。
本来NT 4.0としてオールチンの手によって開発が進められていたCairoプロジェクトの失敗も加わり、メジャーバージョンアップであるVer 4.0を名乗るようになる。
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